夢から醒めない翼

映画や舞台の感想など

MANKAI STAGE『A3!』〜AUTUMN&WINTER 2019〜 感想

 

お久しぶりです。生きてます。

去年の8月以降はイベントとか舞台挨拶とかライブとかばっかりで舞台現場があまりなく、こんなに間が空いてしまいました……。

今回機会があって初めてエーステを観ましたが、こういうコンテンツって何回も観ていくうちにどんどん楽しくなるよね……。原作ミリしらなので最初は???だったんですけど、結局めっちゃ楽しんじゃいました。チケ増やしてえ〜。

 

 

秋組メンツ印象

万里→顔が好き……。だけど性格がこわい、インキャなので。水江さん初めて拝見したけどロン毛が似合うの才能。自然な感じの流すような喋り方で、映像俳優の芝居っぽいなと感じた。ダンスはそんなにだったけど、アクションは上手かった。

十座→スタイルがいい〜!なのに私服衣装だと分かりにくくてもったいない、私もピカレスクでやっと脚の長さに気づいた。初日、左のくるぶしに絆創膏貼っててちょっと心配だった。てかあのサンダル何?どこで買ってんねん。笑ってしまう。

左京さん→玲さんほんと化粧映えする~~!オーラすごい!絶対ラスボス!やはり歌が上手い!この中だと小さく見えるけど骨格ストレート感。ポロシャツがピッチピチなの愛おしくない? てかA3って咲也じゃなくて左京さんがメインルートなんだね!?分かってるじゃん!!となった。原作やります。

臣くん→稲垣さん、さすがの股下の長さ。ソファに脚開いて座ると長すぎてびっくりする。やはりピカレスク衣装でやっと本領発揮になるのちょっともったいない。脚が長いのでステップ激しめのダンスが映える。そして死んだ親友に囚われてるのめちゃくちゃびっくりした、BLの波動を感じる。

太一→笑った顔の邪気のなさがすごい。無敵。ワンちゃん感。自白ポートレイトのとこ芝居全然変わっててすごかった!可愛いチャラ男、だいたい闇がある……  ダンス秋組で一番うまいなと思いました。

 

質素!倹約!節制せいか〜つ♪  めちゃくちゃ面白くない?あの歌唱力をEテレみたいな歌に使わせるの贅沢かよとなった。 エーステを引きずっているオタクなので毎日「風呂は各組♪20分♪」って言いながら風呂に入っている。てか喋るとき低い声なのに歌い出すと 〜高音ビブラート〜 になるの、歌のうまさも相まってなんか面白い。

迫田もかわいい。「兄貴〜♪兄貴〜♪兄貴とトムヤムクンッ♪」 3歳か?

 

ポートレイトを印象的に使ってたのは良かったけど、原作知らんとちょっと混乱しない? みんな過去のエピソードが濃すぎる(特に臣くん)のが気になったけどまあオタコンテンツだもんこんなもんか。ポートレイト中にも歌う左京さん、自己プロデュースがうまいね〜^^となった。

十座、もともと演技ヘタだって話だったのにピカレスクでは普通に上手くなってるよね……。そこの上手くなってくっていうストーリーをカットしちゃ不自然では?時間の関係で無理だとしてもなんかそういう描写がほしかったかな〜……。

ピカレスク、衣装がかっこいいからずるい!あとランスキーとルチアーノ、私が好きなタイプのブロマンスっぽいのでもっとがっつり観たい。濃い感情の匂いがする!

ピカレスクの劇中、役者本人の独白になるとこの前にコインが落ちるみたいな音するのめちゃくちゃエモい。太一の独白がめちゃ良くて泣きそうになった。

ルチアーノ役の万里推しです。 A3世界にいるルチアーノのときしかチケット買わない茶の間になります。万里、帽子かぶって顔少ししか出してないと女の子みたいに見える。相対的に華奢だし……男装女子好きの血が騒ぐんだよな。またボソボソというか流すようにセリフ言うとハスキーな声がすごくかっこよく響く……。 たまにアクションでSEとズレるところがあって、それも初々しくていい。

    

 

 



冬組メンツ印象

紬→主体性なさすぎやろ〜と途中までイライラしてた。人形と一緒に寝ちゃうの超あざとくて怖い。華がない華がない言われてたけど髪型変えたら大化けしそう。荒牧さんって声色をつくる感じの、声優っぽいお芝居ですよね。

丞→レニさんの悪事知ってはっきり手を切ったの好感度高い。結構性格が自分と似ててシンパシー感じた、紬への言い方キツくない?と思ったけど本人としては悪意ないんだろうな……とか。衣装は変だったけど、冬組で一番ダンス上手かったです。

密→冬組の姫、兼マシュマロの妖精。膝枕にお姫様抱っこにやりたい放題。日によってソロ曲が音源だったような気がする。「全部思い出した...」と言いながらも何も教えてくれないの初見に優しくなくて泣いてしまった。オーガストって誰ですか  許されないことって何ですか

誉さん→シンパシー感じたキャラその2。トリックスター的キャラなのかなと思ってたら内面吐露し始めてびっくりした、A3ではみんな“人間” として描かれてるんだね。顔ちっちゃくて手足がハイパー長い。

東さん→水商売設定キャラ斬新すぎてスゲ〜!となった。実際の俳優も副業でそういうのやってる人いるはずだし変にリアル。そしてまさかのメンヘラ。カットソーの首元がガバガバで気になる…… 上田さんも割と声色つくる系のお芝居だったな。

 

冬組だけマジックリアリズムなのはいいとして、曲のEテレ感が秋に引き続いて面白かった。

無限人形のくだり、状況的には相当シリアスなはずなのに、曲でなんかコミカルになってて笑った。「繰り返される時計の音~」の丞のしゃくりが好き。あれが唯一のシリアス要素だった……。ていうか密マシュマロ咥えたまま踊ってるのすごくない!?客席でめちゃくちゃ笑いこらえてた。大変そう。

無間地獄って一番苦しみの程度の大きいやつだし、なぜ喧嘩くらいでそんな目に遭わなければいけないのか、、、?とか思ったけど深い意味はない感じ? でも背中合わせで思ってたこと言い合うのは相当エモい、丞が最後に言い澱むのも含めて青春群像劇すぎる。

 

みみみみミラクル不思議なルーペ♪でも毎回ニタニタしてた。イントロ流れてきたときの誉がジャンプして空中で曲げてた脚を伸ばすのが好き。ルーペの小道具が変にちゃちいのも含めておかあさ○といっしょかな?となった。

誉が次々に解決策を提示していくところ、マジでグッとくるんだよな。泣きそうになる。共感能力が低いって裏を返せば客観性が高いってことで、あなたのそれも大きな武器になるよ……と言いたい。応援したい。

 

天使を憐れむ歌、迫田が「いい人しかいない」とか言ってたけどそんなことなくない!?いい人誰もいないじゃん、メタトロンからミカエルに直接伝えればいいのになんでウリエルに伝えるの!?ウリエルもなんでラファエルに伝えるの!?ミカエルも自分が人間界に降りることで誰も得しないと分かってて、それでも降りていくのめちゃエゴイスティックだなと。医者は言うまでもなくミカエルの思いに気づいてたなら最初から断れよ。  こうやってまとめてみるとラファエルだけいい人かもしれないな……。

劇中に役者として独白するやつ、やはり誉のやつがグッときた。「これが舞台芸術……!」みたいなやつ。我々も舞台の魅力を知ってしまってこうして通っているわけで、メタ的にエモい。

ラストシーン、くずおれるミカエルを抱きかかえるラファエル、完全にピエタでビビり倒した。しかもラファエル、ミカエルの前髪を手ぐしで梳いてやってなかった!?握った手もラストの曲まで離さずに、そのまま手引いて起こしてあげてるし…… 感情が濃い。ラファエルの衣装が青っぽいのも聖母マリア意識なのかなとか考えてしまう。

羽根、座った時の方が映えていたというかちょうど2人が包み込まれる感じになっていたので、広がり方とか計算されてあの形状なんだろうなと思った。

そしてあのタイミングで殺しゼリフ「たーちゃん……」が来ることによって、ミカエルじゃなくて紬が死んだみたいになってるのちょっと面白かった。

この劇中劇、ミカエル・ラファエルと紬・丞の関係性が呼応しあってるのいいよね。丞、普段は紬に「言うな!!!!」って言ったり「来い!!!!」って引っ張って行ったり、亭主関白感が否めない。でも実際は紬を支える側で、劇中でもラファエルからミカエルへの想いの方が逆より強そう。紬のストーリーの軸はGOD座に落ちた自分との対峙って感じだったけど、丞は紬に声をかけられなかった自分との対峙だもんな……。天才キャラの方が実は凡人キャラを必要としている、っていうやつ、めっちゃBLの文法だなと思った。

あと蛇足のクソ妄想なのですが(私の感想は全部妄想に基づいています)、天使を憐れむ歌、人間=俳優に恋してしまった天使=おたくの話っぽいんだよな……。住む世界が違うのに、不幸になると分かっていながら止められない恋をしてしまうという。ミカエルが手紙を託すくだりとかそれっぽいな〜と感じた。まあそれだとおたくを美化しすぎだけど。原作の方がどんなスタンスなのか分からんからアレですね。はい。

GOD座の公演めちゃくちゃV系だったな……。あれが実際に上演されてるんだとしたら私の肌には合わない。けど劇中のレニさんの独白はすごく良かった。「美しい肉体と豊かな音声との完璧な調和が舞台芸術をつくる」みたいな台詞……。その通りです。

晴翔って芸名なの?伊崎さん、ナチュラルに他人のことバカにしてる感じのお芝居がすごいリアルだなと思った。

あと支配人!どのキャラも長ゼリフ多くてヒヤッとすることもあったけど、支配人は間の取り方とか上手くて安心して観てられました。アドリブも毎回面白かった!

 

 

劇中劇のメタというか追体験、劇場という装置をフル活用してて気持ちよかった。観劇に来た女性客の描写も原作にあるの?それとも普通にステ脚本がリアルさを出すために取り入れたのかな?「箱推し~!」のくだりは初日が一番ウケてたように感じた。初日の方が原作ファンより2.5のオタクが多かったからか?

 

不満を挙げるとすれば、技術系統のトラブルが多かったこと。初日は特に酷かった、OP曲の丞ソロでスポット点くのが遅れたことから始まって、袖の音声をマイクが拾っちゃったり逆に舞台上の声(たしか椋)を拾わなかったり、万里のポートレイトでテロップ出すタイミングが違ったり、臣のポートレイトのテロップに誤字があったり……。誤字に関しては少なくとも5日間修正されてなかったんだよな。これ円盤に収録しちゃうのか……となった。勘弁して。

 

 

なんか最後が不満になってしまいましたが、原作ミリしらでも楽しめるハッピーな舞台でした!!春単独も、あ〜れも節約♪こ〜れも節約♪ して頑張ってチケット取ります。

では〜。