夢から醒めない翼

映画や舞台の感想など

4月〜7月観劇まとめ

 

お久しぶりです。ずっと忙しくて全然更新できていませんでしたが、観劇はちょこちょこしてました。御茶ノ水ロック以降の観劇について一括で記録しておきたいと思います。

 

 

 

 

・舞台乱歩奇譚 Game of Laplace〜パノラマ島の怪人〜

 

原作ノータッチで観劇。キービジュからしてアングラっぽいなとは思っていたけど、開始1分で強姦シーンがあるのはさすがに予想外だった笑  断続的にグロ描写・胸糞描写があって、気が抜けない感じだった。笑わせてくれる影男さんには大感謝。グロ耐性が全くない人間なので3分ショッキングがキツくて二回目とか目瞑ってた。リンチシーンもウッとなった……閉鎖環境での洗脳、怖すぎない? ラストはここで終わるんかーい!という終わり方だし……救われない……

あとアケチくんが高校生なことにもびっくりした。絶対高校生じゃないでしょ……人生何周目だよ。コーヒー噴き出すシーンでマジで噴き出してんの面白かった。あとひたすら脚が長い。超ハイキック、カンフーの達人か?って感じだった。脚が長い。そういえばパノラマ島ミュージカル的な劇中劇のとき、アケチくんが通路挟んで隣の席に座ったの死ぬかと思った。近い。脚が長い。

 

 

 

・ミュージカル アメリ

 

これも原作映画観たことないままに観劇。最初のちっちゃいアメリが天真爛漫に生きるシーン、いつから私はこういう機微を失ったんだろうと思って、悲しさ半分、小さい頃の懐かしい感覚を思い出した喜び半分で泣いてしまった(泣くのが早すぎる)。子どもを持て余して神に祈るお母さんの気持ちも分かるし、あまり親に愛されている実感がなくて心に穴が空いているようなアメリの気持ちも分かるし、"人間愛"だった。

でも大人になったアメリがいっぱいいっぱいの時に助けてくれるのは幼い頃の自分であって、「大好きなパパとママ」って言ってた割に親に期待してないというか 親が助けてくれるとは思ってないんだね。アメリママ、飛び降り自殺に巻き込まれて死ぬのとかマジで可哀想で愛しいけど、「息子がいたなら……」はアメリがかわいそうだしそりゃ親に期待もしなくなるよな〜って思う。パパも、ドワーフ像が世界中飛び回ってるのを知って、それでも「無理に決まってる、帰ってこい」って言うのさすがに歪みすぎ感ある。

あとアメリママ、ゼノンのパラドックスが実際には起こりえないことも教えてなかったよね?毒親では…… 孤独な人間が理想で、アメリにそうなってほしかったのか?母亡きあとも「ゼノンのパラドックスを解いて」ってその教え=呪いに縛られる娘と、それを解いてくれる異性の話なんだね、これ。 典型的なお姫様話型では?

アメリみたいな純度の高い人がパートナーを見つけられたの奇跡だよな〜と思ったけど、妄想癖あってコミュ障なだけで、普通に計算してしたたかに生きられてるし全然大丈夫じゃんね!うらやましい!コミュ障が恋人作るのに一番有効なのは周りの人を味方につけることだと学びました!

ニノ、変わった趣味持ってて、きょどりながら出てくるから、おっ青二才童貞キャラか!?と思ったらポルノショップで働いてんの無理じゃない!?フランス人はギャップ萌えを解するらしい…… あの最後の電話でのやりとりも、もだもだなアメリに押して押した後サッと引くニノ・カンカンポワ、やるな……手練れだ……という感想。ああ言われた時のために私も場所と目印決めとかなきゃな!

配偶者を亡くしたり結構年いってる人たちがまだ恋愛に貪欲なのとか、女性が性にオープンなのとか、お国柄なんだろうなと。あと証明写真機の整備士の人が、「何も見てない」とか「死んでるみたいな目」とか散々な言われようだったのも面白かった。仕事している時の人間は死んだ目をしている  お国柄……

 

多様性を認めることの大切さを説いたストーリーなのかなと思うけど、やっぱ原案が古いからか、みんな異性愛者だったのがちっと引っかかったかな〜。ポリアモリーもいなかったし…… まあそれ考えだすと"恋"と"愛=大切に想う気持ち"の区別がわからなくなっちゃうんだよな。むずかしい。観劇したあと映画のアメリも観たけど、結構カット・変更点があったので比較検討アリだな〜と思いました。

 

 

 

・舞台 半神

 

これも過去の舞台はノータッチで観劇。「難解」「言葉遊びがすごい」という前評判から期待して観たら、案の定めちゃめちゃ好きなタイプだった。ちょっと西尾維新みもある。(世代だね)

仏教由来の名を持つシュラ=修羅と、キリスト教由来の名を持つマリア。精神のある場所(マリアが白痴だった時、彼女はバスタブの渦の先、第6の世界のはてにいた)しかり、どこまでも交わらない平行線のような2人なのに、身体は交わっているという皮肉。

言葉を並べることによる世界観構築、本当に良い…… 手術室、風呂場、海、灯台、螺旋階段、漏斗、棺…… 一見無秩序に見えるけど共通のイメージがあって調和が取れている。

2人の腰でくっついた身体はx、つまり性染色体の女性を表していて、女性性は水のイメージを持って表される。風呂場でエウレカ!と叫んだアルキメデスの名を持つ代数螺旋があったり、wikipedia:代数螺旋  ベンゼンの構造がバスタブと同じ六角形である上に水に溶けない・有毒という特徴を持っていたり、深読みし甲斐のある脚本で色々たのしい。1/2+1/2がタンゴのリズムになる、というのも本当らしい。タンゴは2拍子なのであーる! ( その他音楽 ) - タンゴ練習帳 - Yahoo!ブログ

他にも赤塚不二夫が出てきたのは六つ子と双子で張り合ってんのかな、とか謎のボクシングのシーンはシュラの名前が修羅だからかな、とかどうでもいい想像するのもたのしい。

ド文系なので螺旋方程式と音の関係を調べたけどよく分からなかった。解説が欲しい気もするけど他人に説明されると萎える厄介なおたくなのでやっぱりなくていいです。笑

空間を越えていくのは分かったけど、家庭教師の先生が双子のおじいちゃんたちの過去であることが分かって、時間も超克するんかい!となった。ifのスケールがでかい。時空間ともに一方向だけに進むんじゃなくて、双方向的に進むのも自由〜で良い。次元を行き来するツールが立体メガネなのもかわいい。

バスタブの角の数、化け物の数、あちらの世界"第6のはて"、と6という数字が多用されているけど、これは双子の2と、双子+先生の3の最小公倍数なのかなとフワッと思った。そういえば第九を歌うシーンがあったけど、9って6をひっくり返した形だよね。それだけだけど。

棺の中には結局どちらも入っていなかったし、シュレディンガーの双子やんけ……と思ったけど、どちらが死んだかは重要じゃないんだね。まあタイムリープできるしな……

シュラの「鏡を覗き込んで孤独という真珠に見とれてるのよ!」みたいなセリフぞわぞわしたな〜。わかる、割と世の中ってそういうとこある。"見せびらかす不幸"だった双子、見せびらかす孤独…… そして化け物の世界、第6のはては「孤独」。

「人間になる方に孤独はあげよう、君には音を作ってやろう」って、身体がくっついて"孤独がない"状態だった双子は、孤独を持っている"人間"ではなかったということ?

途中から急展開になっていってマリアが脱・白痴したことで、印象がガラッと変わってびっくりした。多面的にものごとを見るのは大切だってよ〜く分かりました。

 

 

 

・宝塚雪組 凱旋門

 

初めて宝塚を観たんだけど、女性が男性を演じるという特性上、どうしてもヘテロセクシズム的な話が多いんだろうなと気づいた。あと観劇する層が保守的な人が多いってのもあるのかな?ヘテロセクシズムでホモソーシャルで、なんだかなぁ……と思っちゃった。男役が娼婦を買う買わないってやる場面があったけど、女性の役者にこれやらせるって、男性中心社会を許容することを強いてない?って辛くなった。原作小説が古いのもあるだろうけど、社会の暗部とかアングラとして描くんじゃなくて、あまりに堂々と当然のようにそういうことを演るもんだから何も言えん。観た人たちは何も思わなかったのかな?それが一番やべーよ。私は宝塚向いてないみたいですね……

構成自体も普通に場面展開が早すぎるように感じた。ショーパートもちょっと冗長では……と思った。でも生オケは豪華だし、役者さんたちみんな歌が上手いし男役の人は低い声で演じるのすごいと思う。ただ普通に演出が合わなかったっぽくてかなしい。

 

 

 

 

 

 

こんな感じでした!8月以降も割と観劇予定詰まってるので楽しみ。では〜。

 

「御茶ノ水ロック-THE LIVE STAGE-」感想

 

今回は、ドラマから続いた御茶ノ水ロックシリーズの舞台版、御茶ノ水ロック-THE LIVE STAGE-について。劇中にライブシーンがあり、客席もスタンディングで盛り上がるという斬新な舞台。

人間を等身大に描くというよりも、マンガ的にキャラクターをデフォルメしてキャラ立ちさせたような感じで、笑いの要素多めなのも取っつきやすかった。キャストのメンツ的に2.5のオタク層向けなんだろうね。ドラマも楽しく視聴したので舞台も楽しみにしていたが、いや〜〜めちゃくちゃ楽しかった…………が、楽しい作品特有の終わってからの喪失感。千穐楽から一週間経ってしまったの信じたくない。楽カテコで座長の佐藤さんが「2年間、全892公演、北は北海道から南はオーストラリアまで、観客動員数は述べ2億人〜」という小粋なジョークを飛ばしてたけど、本当に2年くらいロングランしてほしいよ……(重いオタク)

 

ストーリーとしてはドラマ最終話、バズ・ロック・フューチャーでダイダラボッチが2位入賞を果たし、始ちゃんと亮さんとの確執がふわっと和らいだかな?みたいなところから始まる。OPの演出がちょ〜〜かっこよかった。1人ずつスポット浴びての紹介シーンが入るんだけど、ああいう演出好きなんだよな〜……無音で楽器弾いたり歌ったりポーズとったり、モーションだけのやつ。

話を戻してストーリー。亮さんが過去ギターを担当していた伝説のロックバンドTHE CROWのボーカル、桐山が亮さんと再び組むことを画策。DICとダイダラを潰そうと各所に働きかける。いや〜芸能界って怖いね。アイドルと密会……ふぅん……DICのオタク、ツイッターで大騒ぎだろうなと思った。

でもそこは少年ジャ○プ的世界観、ハッピーエンドに向かって話が帰結していくので安心して観られた。亮さん最初に手の怪我のこと言っとけよと思ったがまあご愛嬌。ダイダラは主催ライブを開催できて、DICは事務所移籍しなくて済んで、桐山は亮さんに曲書いてもらって、片山兄弟は和解できて、みんなハッピー大団円のハートフルストーリーでした。(ロックとは?)

曲も全体的にクオリティ高かったな〜。まあマジモンのバンドに書いてもらってんだもんそりゃそうか。THE CROWの二曲(Never End,Unchained Melody)が舞台版での新曲だったけど、どっちも超かっこよかった!アンチェインド……の90'sっぽいイントロめちゃ好き。あのサビで解き放たれる感じも良き。ネバーエンドは全体的に詞がエモい!おちゃろくっぽい前へ前へ貪欲に進む感じ(?)以下耳コピ歌詞。

傷ついてるフリなんていう 立ち止まる理由捨てたなら

動き出すだけ  心のままに

どん底から這い上がれ  汚れている翼でいい

I can reach sky and fly 自由っていう代償

何も手にしていない現状

だけど渇望は止まない

空っぽの手だけが掴む限界の先へ 伸ばせ

そして始まった未来に何が見えたんだ

I don't know how to stop 明日は空白

そうさ間違っていたって構わないだろう

望んだ場所が見えているなら

 

躓いてるくらいでいい 這いつくばり生きるより

飛べるって信じて 走り出すだけ

汚い泥まき散らし 嫌われても羽ばたいたら

I can reach sky and fly 昨日という代償

夜に染み込んでくる感情

風が口づけてくる

その強さに抗う光感じるだろう 胸に

そして追いかけてく未来で 何が見えたんだ

I want to trip never end 答えは明白

やがて重なっていくって分かってるだろう

道の先は交わっている

 

ライブパートはもう楽しすぎてあんま覚えてない。スタンディングのライブに行った経験がほぼないので、結果的に公演を重ねるごとにノリ方を理解していった。最後の方は咲いてる人とかもいたし割と無礼講だったよね。MCで特定の客に答えてもらうってのもちょっと心配してしまったけどまあ……。もはや鉄板となった 

始「○○のどこが好き?」

客「全部〜!」

始「臀部。お尻、と。」

の流れ。なんやねん。最初のMCの後にいつもささっと「OK!SAMIDARE」って言うのが好きだった〜。ダイダラだとSAMIDAREが一番好きなので……アガるよね……。

あと合同でNEVER END歌う前の「タオル持ってますか〜?」「持ってな〜い!」からの流れもなんやねんだった。楽でキッチンペーパー持ってきた人がいたんだっけ?いや大喜利かよ。カテコでもあいうえお作文があったし大喜利会場だったのかもな。それがロックってもんでしょ〜!?

〔追記・あにてれの楽配信みたけどキッチンペーパーは楽じゃなかった。曖昧な記憶ですいません。〕

 

エンタメにステ全振りの、人を選ばない舞台でサイコ〜だった。そもそも舞台がエンタメなのに、エンタメにステ全振りして何が悪いんだよって感じだよな!絶対に続編やってほしいのでポリゴンマジックさんお願いします!!頼む!!おちゃろくと共に楽しく生きていきたい……

 

「ミュージカル ロマーレ〜ロマを生き抜いた女 カルメン〜」感想

 

 

今回は東京芸術劇場でミュージカルロマーレを鑑賞。久しぶりのちゃんとした(というと語弊があるけど)ミュージカルでテンションが上がる。

近年になってカルメンを題材にとった作品がちらほら見られるのは、やっぱ"強い女"像が求められてる時代だからなんだろうな〜。へたに強い男の話とか作っちゃうと時代錯誤って言われそう。

 

カルメンの話ということで、男を狂わせる美女の話なのかなとふんわりイメージしていたけど、この作品で描かれてるカルメンは偶像じゃなかった。彼女にまつわるストーリー自体はあくまで普通のラブストーリーで、ただロマの伝統と近代社会が相容れないが故の悲恋なのかなと。

カルメンにとって最も大切なのは自分に流れるロマの血であって、そこから逃げられないことを分かっていて割り切った上で男遊びをしている。でもカルメンの美貌と色香に当てられた男たちは前後不覚の状態で、カルメンがどんなパーソナリティを持っているかを理解しようとせず、ただ彼女が自分のものになることだけを望む。そりゃ噛み合わないわな。

というかヤバいのはカルメンよりもどちらかというとドン・ホセだろという印象を受けた。カルメンに手を上げたところで、あ〜もうこれバッドエンド確定ルートやん……と悲しくなった。まあ彼も社会的価値観が同じ相手との恋愛だったらあんなに狂わなくて良かった気もする。制約が2人の恋を燃え上がらせた面もあると思うけど……

「俺を殺せよ」ってドン・ホセに言われたカルメンが「あたいに命令しないで」って拒んだのめちゃクールだった。最後にわざわざ指輪外してホセを挑発して刺されるのも、結局全部が彼女の計算通りなんだろうな……しみじみとクレバーで最高だなカルメン……

わたしはカルメンにまつわる男たちの中ではローレンス推しです。彼女の企みに気づいてて泳がせておき、手を汚すこともすると覚悟を決めてるの、彼氏力高くない?金持ちだし顔よくてスマートだし、古き良きスパダリの趣がある。

こういうタイプのミュージカルにしてはカンパニーのメンバーが少なめで、それ故に兼役が多かったのもいろいろ楽しめてよかった。しょっぱなに出てくるロマたちの中の人が誰だか双眼鏡で顔ガン見しまくりました。

あと今更だけどみんな歌上手くて非常に耳の保養になった!「偽りの仮面」と「アンダルシアの太陽」が好き。黒い湖のような瞳に恋をした……

花總さんあんなにチャーミングだからアラサーくらいなのかなと思って調べたら45歳って。めちゃびっくりした。若い……

 

こんな感じでミュージカルロマーレ、重厚感のある素敵な作品でした。また芸劇来たいな〜。

ミュージカル「Dance with Devils〜Fermata〜」感想

 

今回はデビミュを初観劇。「立華リツカ"表現"」が気になったので。シリーズの前作も原作も未履修なので人名・固有名詞が覚えられるか不安だったけど、ふわっとした理解で話についてこれるようになっていた、多分。

結局グリモワールについて・みんなが探してた何かヤバいやつ ・リツカのお祖父ちゃんがウィーンに隠した  しか分からなかったの観客失格っぽいな。笑  キャラ名認識するのに必死でストーリーに集中できてなかったのはそうなんだけども……

話が詳しく分からなくても歌ってくれるから盛り上がれて良い。ミュージカルだと途端にエンタメになるよな、特に2.5だとミュージカルよりライブっぽい感じになる。キャストの発声法とかもあると思うが。発声法といえばローエン役の人ダントツで歌上手いな……内藤さんね覚えました。wiki見たらレミゼでマリウスやってるのか〜そりゃ上手いわけだよ。帝劇にもアイアにも立つのすごいな〜。

エレガンテの方を観たのでリツカはレムと結婚したんだけど、ウリエ諦め悪すぎてわらった。なにも結婚式で決闘しなくても…… あと主人公の影が薄いという乙女ゲーの特徴をうまく生かしてて再構成が上手いなと思った。影が薄いというか、乙女ゲーにおける主人公って庇護され幸せにされるための"装置"でしかないんだよな。そこにパーソナリティは不要だから別にセリフがなくてもストーリーは成り立つし。今回の話の中でも、男子たちがリツカを好きになった理由って描写されてなかったよね?乙女ゲーの"因果関係の存在しない恋愛"って一種のデウスエクスマキナっぽいな……

お目当てのリツカ表現も良かった。何も知らない状態で観たらあれを男性がやってると思わないよな!?細い!華奢!あと顔もかわいい!バレエ経験者なのかな?後半青い服を着てたの、絶対聖母マリア意識じゃん……と思った。(参考・聖母マリアの青 絵画のアトリビュート

上にも書いたようにデビミュ初観劇だったのでアクマの歌宴なるものが何なのか知らなくて、終わったと思ったら周囲の人がペンラつけ出して焦った。一応アフターイベントって体なんだ……?それまでにシリーズが続いてきた作品だとこういう習わしがあって面白い。

そういえば劇中にもライブあったよね?ジェキさんのやつ。「隣でperfumeってグループがやってるから!負けないように盛り上がって!」言うてて笑った。アドリブがうまい。

マリウスの役どころがハッキリしなかったなと思う。ミュージカルのオリキャラらしいけど、話の外からメタ的に彼らのことを見てるってことなのかな?

背が高くて脚が長い人が好きなので、ジェキさんとメィジさんを主に見てた。リンドさんもスタイル良かったな。普通に私がプレイヤーならリンド推しになりそうだと思う。過保護なお兄ちゃんいいっすね……

あと回る舞台セット(アンサンブルの人大変そうだったけど)とかプロジェクションマッピング的演出とかも良かった。あれキャストさん目回らないのかな……

 

 

こんな感じでデビミュ観劇でした。次行く舞台は多ステするので楽しみ。では。

舞台「駆けはやぶさ ひと大和」感想

 

 

泣けるという前評判がすごかった駆けはやぶさへ。今年初の銀河劇場。関係ないけど上演前にトイレでサボンのローションを使ったら思ったより匂いがキツくて、観劇中気になる感じになってしまったので注意かもしれない。あ、あと音量がめちゃ大きかったので(頭がガンガンした)、大きな音に弱い人はそこも対策とった方が良いかと。以下ネタバレ注意。

 

 

 

 

 

 

 

シリーズ前2作を観ていないためOPはポカーン状態だったが、沖田くんの殺陣の華やかさに目を奪われて以降ずっと沖田くんを見てた。OPが入る舞台珍しいのに、こないだのクジ砂に続いてまたか〜と驚いた。登場キャストじゃない人の歌が劇中で流れるのも珍しい気が。偶然。

 

ストーリーについて。いやわたしが現代っ子だからかもしれんが、近藤さんの考え方というか行動にモヤっとする部分があった。斎藤さんと仲違いした件、斎藤さん悪くなくない……?自分の部下のこと試すようなことする?土方さんは近藤さんの思考回路分かってるんだろうからいいけど斬首される時のアレもあんま……って感じだった。意地張ってるように見えて、その決断で数多くの隊士たちが死ぬってことわかってんのかな?みたいな……
まほろば”、”オオカミ”等、恐らく前2作と関係のあるのであろう分からぬワードもあったが、泣けるのはわかった。周りの人みんなグスグスいってたしな。しかし唐突に糸井重里ぶっこまれたのは笑った……脚本のギャグセンスは割と好きだな〜。

というか結構歴史を深く掘り下げるストで、鉄之助が多摩まで土方の刀届けた程度の認識しかないわたしには早かった感あるので勿体無い……幕末勉強しないとですね……
ま〜でも予備知識が少ない割には楽しめた気がする。殺陣とかアクションが多くて単純にワクワクしたのと、中島のモノローグっていう形式が内容分かりやすくてありがたかった。生き残れてよかったね……同期の3人はみんな生き残れたんだな。ラッキーボーイたちだ……
アクションといえばあの高い舞台セットから落ちるアクションビビったな。OPで土方さんが飛び降りてて二度見してしまった。2メートルくらいあるよね?

 

キャストについて。袴で激しい動きすると見えるスネフェチなので沖田くんの袴ありがたかったな……沖田くんの殺陣、見てるだけでドーパミンドバドバ出る。山本涼介さん覚えました。調べたら今作が殺陣初めてってすごいな……あとスタイルいいのも良。頭ちっさ!袴でも分かる脚の長さよ……
荒木さんの荒っぽいスピード感ある殺陣も新鮮だった。斬りながら次に斬る人間を見てるんだもんな……プロ感……
伊藤博文の人、顔が良い。ただ刀と銃両方使う殺陣は榎本とか土方のほうが上手かった。
勝先生、姿からして柳のような色男だし、音海に囁きかける声とかめちゃくちゃ色っぽかったな …… 斎藤さんの人もモダンなイケメンというか色男寄りだった。

 

観劇後、かけ隼のかけって”駆け”と”描け”でかけてるのかと思ったけど、タイトル「駆け」だし普通に違うのかな。そこであえて「駆け」にするってことは中島だけが主人公な訳じゃなくて、同期3人が主人公ってことなのかな……甚五郎か鉄之助も駆けるの速いって言ってたよな?

 

あと終わってから「終わりある旅」の歌詞見てしみじみとした。http://mononofu-stage.com/topics.html

花村さん、ゆとり的主人公をコミカルな面も含めて上手く演じてて、良い座長だなぁともののふシリーズにわかながらに思いました。身軽なのが伺える身のこなしも気持ち良かったし歌も上手かった。アフトでも率先して盛り上げてたので割と好感度が高い。自分が知らないだけですごい役者さんたくさんいるんだなあと。

 

 

こういう、歴史の物的証拠の狭間を縫って組み立てられた物語っていいよな〜と思った。創作のロマンもありつつ、我々が生きている現実と地続きなのかという驚きもあって。挽歌というにはちょっと希望がありすぎる、いい物語でした。

 

 

映画「Sea Opening」感想

 

こんにちは、初めましての人は初めまして。舞台とかの感想を書く専門のアカウントをやっとこさ作りました。一発目のエントリは映画だけどもこれから感想類はここで書いていくつもりです。

 

 

「Sea Opening」、どうにか悪意をやり過ごして、ヒリヒリした社会を生きてる人たち全員に観てほしい映画。思っていたより幻想的な描写に逃げてる感じはしなくて、湿っぽい爽やかさのあるとても好きなタイプの作品だった。以下ネタバレ注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

「物語をつくる。さよならのために。」っていうキャッチコピー、なるほど気持ちの整理をつけるために現実の二次創作をするってことか……
東京での悪意と利己心にまみれたシーン、嫌な汗かいた。個人的に演劇のアングラさをとても不気味だと思っているので、稽古場でのシーンも全体的に怖かった。 それにくらべて清の創作沖縄パートの深夜アニメ展開っぷり……清、実は麻枝准だったりする?(笑)あのストーリー上意味のないプールシーンもエア野球シーンも、現実の都合のいい二次創作だって考えると納得いくんだよな。謎の実験的な加工もそうだけど。

東京での内容のない罵倒の中で、演出家?が「恥ずかしくないのか、人前で恥ずかしいことをしてチヤホヤされて金もらって」みたいなこと言ってて  ムムム……って感じ。演劇のアングラさが怖いのって特にそこだよね……テレビよりいろいろ緩いから(テレビでもあるっちゃあるけども)、”表現”という名目で普段あまり目にしないような暴力とかエロとか、演出家の采配ひとつで役者は演じなきゃいけない。自我を殺しきれる人間じゃないと役者なんてできないよな。すげえよ。

清がゲイなの分かってて優しく拒絶を続ける先輩……後から考えるとキツい。清にとってあれが最も整合性のとれたifなのだとしたらつらいの一言。

そっか、これ現実では先輩と2人きりの逃避行で距離が縮まるなんてことはなくて、だからせめて二次創作では自分の想いに対して意思を示してほしかったのかな。それが拒絶だったとしても。 思いを伝えられるだけで彼の中では満足だったのかな……

相手の死に伴う失恋かあ、、、死はやはりイレギュラーなもので、それが先輩のような若い人なら尚更で。そのせいで、ただの失恋で終わるはずだった?想いが少しややこしくなってしまったのか。もうひとりの清であるあの黒人女性がラストシーンで晴れ晴れしてたのがそういうことだよね。失恋はあくまでも失恋だから次に乗り換えなよ!お前は生きてるんだからさ!みたいな、、、死者に想いを馳せるけど囚われはしない生者たち。正しい……
不快感のない絶妙な生々しさの人間カット、フォトジェニックな映像(ムービージェニック?)、顔面偏差が高すぎるキャスト陣、が合わさってたまに無性におもしろくなってしまう。現実パートの沖縄で5人でウミヘビ汁(?)食べてたとこ、みんな顔きれいだし泣けるのにシュールでちょっと笑ってしまった。あと先輩の100%変顔カットは何だったの?後にも先にもあそこだけでビビった。
出待ち、ダメ、絶対。先輩の出待ちしてた女子高生がラストシーンで他の俳優の出待ちになってたのつらみあるし、序盤で役降ろされてた俳優がマネージャーになってたのもしんどい。諸行無常……
幻想パートの方はやっぱできすぎているというか、エモ……となるシーン多かった。デリヘルの姉ちゃんとのシーン、エモの極みでしょ……軽トラで回収されていく商品としての女性たち。申し訳ないから草むらでやる?と提案する美波(仮)さん。エモい!あとシックスとの追いかけっこね。浜辺で押し倒されたところに先輩が出てくるの、今考えるとやっぱりできすぎている。しかしエモい。

達也、どっちの人格もめちゃ良かった。幻想のヤンキーやんちゃパターンも良かったし、心なし大きい喪服着てけなげに喪主してる達也もウオオとなった(監督の性癖?)(コラ) でもあれ、けなげな方が現実なんだもんな……あまりに痛々しくて、やんちゃしてくれと思ったのかな清も……

東京と沖縄の前科者2人の対比も清が作ったものなら、やっぱ東京でのあの嫌な体験(「ゲイボーイ」て……)は深層心理に刻まれてるのかな、あれはこっちも観ててしんどかった。

”念を供養する”ために自分に好意を持つ人からもらった手紙を破くのと、憧れの人に渡すためには不完全な手紙を破くのと、どう違うんだろうな……清のファンである彼と先輩、本当に正反対の位置にいる。

タイトルの意味について。”もうひとりの清”である黒人女性の恋人のセリフ「海はいつでも開いてる」=いつでも現実は続いてる、ってことか?いつでも開いている海に対してわざわざ開く日を決める=死に区切りをつける、ってことなのかな。どこかのインタビューでは「泳げなかった清が一歩前へ踏み出す」的なこと書かれてたけど、それだけじゃないよね?

そういえばキスシーンあったな。いやストーリーに気を取られて忘れてた。宗教上の理由でキスシーン否定派閥に属してるんだけど、この作品においては確実に必要だったと思う。キスにまつわる画がというより、キスにまつわる精神性が美しかった……

キャストについて。まりおくんの苦悩する繊細な青年役めっちゃハマっててびっくりした。おどおどしてる視線の使い方がうまい…… 早逝した文豪役とか詩人役とかやってほしいなと思った。

まりおくん演じる役の同郷の友人役でサトリュ出すの、キャストファンにしてやったり顔の監督が見えるようだよ……


 

感情と理性を両方フルで使って受け止めるような作品で、とても楽しくストレスレスに鑑賞できた。また上にも書いたけど、独特の湿っぽい爽やかさが心地よかった。「僕らが物語を語るとき、必ず現実はそこにいる……」そうだね。現実あっての物語か、物語あっての現実かは人によって違うだろうけど。清はこの後どうなるのか、なんにせよ、彼が現実と物語を幸せに生きられるよう祈っている。